子猫に牛乳を与えても大丈夫?正しいミルクの選び方と与え方を解説NEW

子猫を見つけたり迎え入れたりすると、「とりあえず牛乳を与えればいいのでは?」と考えがちです。見た目はミルクを欲しがる赤ちゃんそのものですが、実際には人間用の市販牛乳は子猫にとって最適な飲み物ではありません。今回は、子猫に市販の牛乳を与えても大丈夫か?をテーマにお届けしていきますので、ぜひご覧ください。
市販の牛乳は子猫に与えてはいけない?
市販の牛乳(人間が飲む牛乳)は子猫の消化・栄養ニーズに合っていません。まず、牛乳は猫にとって乳糖を多く含みます。多くの成猫は乳糖分解酵素の活性が低下しており、乳糖をうまく消化できず、下痢や胃腸不良を起こしやすくなります。子猫でも個体差はありますが、母乳とは乳糖やタンパク質・脂質の比率が異なり、牛乳の成分比は子猫の発育に適したバランスではありません。
また、牛乳のタンパク質組成やミネラル量は子猫に負担をかけることがあり、特に未熟な消化器を持つ新生児期の子猫では脱水や栄養不足を招く恐れがあります。したがって「牛乳=安全」は誤解であり、与えるべきではないと理解してください。
「子猫用ミルク」を使うこと
子猫用に調製されたミルクは、子猫の消化能力と栄養要求に合わせて作られています。これらは乳糖や脂質、必須アミノ酸の比率が調整されており、成長に必要なカロリーと栄養を安全に供給できます。市販品の粉ミルクを表示どおりに溶かし、使用期限や保存方法を守ることが重要です。
家庭でどうしても代用品を使う場合、完全な代替にはなりませんが、獣医師に相談の上で一時的に処方食や特別な調整を行うケースもあります。ただし素人判断で牛乳や人間用製品を与え続けるのは危険です。
授乳の頻度・温度・与え方のポイント
新生児期の授乳は頻度と温度が命に直結します。目安としては、生後間もない子猫は2〜3時間ごとの授乳が必要で、数週間経つと間隔が徐々に伸びます。与えるミルクは人肌〜体温よりやや低め(およそ体温に近い温度)に温め、冷たすぎ・熱すぎは避けてください。
与えるときは専用の哺乳ボトルやスポイトを使用し、子猫を腹ばいにした姿勢で与えます。仰向けにして与えると誤嚥の危険があるため避けましょう。授乳後はげっぷを促すつもりで背中をやさしく撫でると良い場合があります。
器具は使用前後にしっかり洗浄・消毒し、調整したミルクは時間を置かずに使い切ること。粉ミルクの希釈はパッケージの指示を厳守してください。過度な希釈は栄養不足、濃すぎると消化不良を招きます。
体重管理と健康チェック
子猫の成長を見るうえで、毎日の体重測定が有効です。授乳期間中に体重が増えているかどうかは、栄養状態の最も確実な指標です。増えない、または減少する場合は獣医師に相談してください。便の状態(下痢や血便)、嘔吐、ぐったりしている、口周りや鼻の分泌物が多いといった異常は早急に診察が必要です。脱水の兆候(皮膚の弾力低下、粘膜の乾燥など)があれば緊急対応が求められます。
離乳と次のステップ
一般的に離乳は生後4週頃から段階的に始めます。最初は子猫用ミルクに浸したペースト状のウェットフードや離乳食を少量与えて慣らします。完全に自分で食べられるようになるのは個体差で生後6〜8週以降の場合もあります。離乳のタイミングは子猫の発達や体調を見ながら無理せず進め、うまく食べられない場合は獣医師に相談してください。
まとめ:子猫に牛乳を与えても大丈夫?正しいミルクの選び方と与え方を解説
いかがでしたか?今回の内容としては、
・市販の牛乳は乳糖や栄養バランスが子猫に合わず、下痢や栄養不良・脱水を招く可能性が高いため与えないこと
・子猫には市販の「子猫用ミルク」を使用するのが安全で推奨される
・授乳は頻度・温度・姿勢・器具の衛生が重要で、新生児は短い間隔での給餌が必要
・毎日の体重チェックと便・行動の観察を行い、異常があれば速やかに獣医師へ相談すること
・離乳は生後4週頃から段階的に行い、個体差を見ながら無理なく進める
以上の点が重要なポイントでした。子猫の命は非常に繊細です。ミルク選びや授乳方法に迷ったら、まずは地域の動物病院や保護団体に相談することを強くおすすめします。
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