犬の尻尾の毛が薄くなってきた…ラットテイルとは?NEW

愛犬との生活の中で、ふとした時に「最近、尻尾の毛が薄くなってきた気がする」と感じることはありませんか。犬の尻尾は感情を表す大切な部位であるとともに、健康状態を映し出す鏡でもあります。特に、尻尾の付け根から先端にかけて毛が抜け落ち、まるでネズミの尻尾のように地肌が露出してしまう状態は、「ラットテイル」と呼ばれます。
今回は、犬のラットテイルをテーマにお届けしていきますので、ぜひご覧ください。
犬のラットテイルとはどのような状態か
ラットテイルとは、その名の通り「ネズミ(Rat)の尻尾(Tail)」のような脱毛状態を指します。健康な犬の尻尾は豊かな被毛に覆われているのが通常ですが、ラットテイルの症状が現れると、尻尾の毛が全体的に、あるいは部分的に薄くなり、最終的には地肌がツルツルに見えるようになります。
この脱毛の特徴は、皮膚が赤く腫れたり、強い痒みを伴って犬が執拗に噛んだりするわけではないのに、気づかないうちに毛だけが抜けていくという点にあります。皮膚自体は黒ずんだり、乾燥して象の皮膚のように厚くなったりすることもあります。こうした変化は、皮膚そのもののトラブルというよりも、体の内側からくる全身性の不調を反映している可能性が高いのが特徴です。
甲状腺機能低下症とラットテイルの関係
ラットテイルの原因としてよく知られているのが「甲状腺機能低下症」です。甲状腺は喉のあたりにある器官で、全身の代謝を活発にする甲状腺ホルモンを分泌しています。このホルモンの分泌が減少すると、体の代謝が著しく低下し、被毛の生え変わりというエネルギーを必要とするサイクルが停滞してしまいます。
甲状腺ホルモンが不足すると、新しい毛を作る力が弱まるため、一度抜けた毛がなかなか再生されません。犬の尻尾は他の部位に比べて代謝低下の影響が顕著に現れやすいため、真っ先に毛が抜けてラットテイル化することが多いのです。
この病気は中高齢の犬に多く見られますが、脱毛以外にも「元気がなくなる」「寒がるようになる」「食べていないのに太る」といった症状がゆっくり進行するため、飼い主が加齢のせいだと見過ごしてしまうケースも少なくありません。
ホルモンバランスの乱れとその他の要因
ラットテイルを引き起こすもう一つの要因は、副腎皮質機能亢進症、通称「クッシング症候群」です。これは副腎からコルチゾールが過剰に分泌される病気です。過剰なコルチゾールは毛包の活動を抑制するため、尻尾だけでなく、お腹や背中の側面などに左右対称の脱毛を引き起こします。クッシング症候群の場合、脱毛に加えて「水を大量に飲む」「尿の量が増える」といった特徴的な症状を伴うことがあります。
また、性ホルモンの不均衡や、原因不明の脱毛症である「アロペシアX」なども、尻尾の被毛に影響を与えることがあります。アロペシアXはポメラニアンやトイ・プードルなどの特定の犬種で報告されており、内臓疾患がなくても毛周期が止まってしまう状態を指します。このように、ラットテイルという一つの現象の裏には、多様な原因が複雑に絡み合っているのです。
まとめ:犬の尻尾の毛が薄くなってきた…ラットテイルとは?
いかがでしたか?今回の内容としては、
・犬のラットテイルはネズミの尻尾のように毛が薄くなり、地肌が露出する状態を指す
・代謝を司るホルモンが減少することで毛の再生サイクルが止まり、影響が出やすい尻尾から脱毛が始まることが多くある
・副腎皮質ホルモンの過剰分泌により、多飲多尿などの全身症状とともに尻尾や体幹の脱毛が生じることもある
以上の点が重要なポイントでした。ラットテイルは内分泌疾患が隠れている可能性があるため、動物病院での受診が必要です。
【 毎週金曜に配信 】公式LINE登録でお役立ち情報が受け取れます!
「愛するワンちゃんの健康を守りたい」飼い主さんに向けて、お役立ち情報を毎週金曜に配信しています。(公式オンラインショップで使える500円OFFクーポン付き)
よく読まれている記事
-
ワンちゃん(犬) 2026.04.27愛犬介護における事前の心構えは?どんな準備が必要? -
ワンちゃん(犬) 2026.04.27犬が外でしか排泄しない原因と対策について -
ワンちゃん(犬) 2026.03.27パテラの犬に提供されることが多いサプリ(アンチノール)とは?





