ワンちゃん(犬) 2020.11.03

愛犬を狂犬病から守るためにはどうしたらいい?

「狂犬病」ということばをみなさんは聞いたことがありますか? 犬を飼ってらっしゃる方であっても、それがどのような病気なのかについてまで詳しく理解している方は少ないように思います。

狂犬病は実は犬だけではなく、われわれ人間にとっても脅威的な病気でもあるのです。 そこで本記事では、「狂犬病がどのような病気なのか」や「狂犬病の予防方法」について解説していきます。

「狂犬病」とはどんな病気?

そもそも狂犬病とはどのような病気なのでしょうか? 狂犬病は「狂犬病ウイルス」に感染することによって引き起こされる病気で、感染症の一種です。 狂犬病ウイルスはもちろん犬に対して感染しますが、犬だけではなく人間やネコなどすべての哺乳類に感染し得るウイルスである、ということが知られています。

ですので、もし狂犬病にかかった犬に噛まれた場合、その犬の唾液に含まれる狂犬病ウイルスが、人間の体内に侵入して感染することになります。 もし人間が狂犬病にかかった場合は、どのような症状が出現するのでしょうか?

狂犬病ウイルスに感染すると短くて数か月、長くて数年の潜伏期間があり、この間は特に症状は発現しません。 潜伏期が終わり狂犬病を発症すると、発熱や咬傷部位の痛みそして精神錯乱・幻覚といった神経症状が現れます。

その他にも、水を飲む際の刺激で全身の収縮などが起きて、多大な苦痛を強いられて水が飲めなくなることから、「恐水病」ともいわれることもあります。 そしてそこから病状が悪化してゆくと最終的に呼吸不全に陥り、死に至ります。

なぜ狂犬病が恐ろしいといわれているのかというと、一度発症してしまうとそれを治療する手立てがないからです。 結局のところ、そうならないためにも狂犬病を予防するほかないのです。

狂犬病ワクチンの重要性

前節で述べた通り、狂犬病にかからないようにするには、それを予防することが非常に重要です。 日本ではその拡大を防ぐために「狂犬病防止法」が制定されており、犬の登録およびワクチン接種が飼い主の義務となっています。 91日齢を超える犬の飼い主は、所有後30日以内に居住する市町村に登録を行って鑑札の交付ならびに年に1回ワクチン接種を行い、注射済票の交付を受けなくてはなりません。 それらが交付されたあと、愛犬に鑑札を付けることが法令によって義務化されています。

まとめ

いかがでしたか? 本記事では、「狂犬病がどのような病気なのか」や「狂犬病の予防方法」について解説しました。 狂犬病は予防する以外の手立てがないので、法令に従い犬の飼い主さんは愛犬の登録・ワクチン接種を必ず行うようにしましょう。

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