猫は抱っこが嫌い?正しい抱っこの方法は?NEW
猫は「抱っこ」が好きか嫌いか、飼い主さんなら気になるテーマです。個体差が大きく、ある猫は膝の上でうっとりする一方で、別の猫は少し触れられるだけで逃げ出してしまうこともあります。
今回は、なぜ抱っこを嫌がる猫がいるのか、安全で猫が安心できる抱っこの方法、嫌がるときの対応まで紹介しますのでぜひご覧ください。
猫は本当に抱っこが嫌い?
猫が抱っこを嫌う理由は一つではありません。まず性格や遺伝的な要因があり、社交的で人に慣れやすい猫もいれば、警戒心の強い猫もいます。また、子猫期の取り扱い(人に触られる経験)が少ないと、大人になってから抱っこに慣れにくい傾向があります。
さらに痛みや関節の問題があると抱っこ自体が不快になるため、嫌がるサインが出ることもあります。こうした要因は複数が重なることもあり、単純に「嫌い」と片付けられません。
猫が抱っこを嫌がる主な理由
猫が抱っこを嫌がる主な理由を見ていきましょう。
身体的な理由
抱っこで不快に感じる代表的な原因は、体の支えが不十分で不安定になることや、痛みがある部位を圧迫されることです。高齢猫や関節炎のある猫は、抱え上げられると痛みを感じるため逃げようとします。抱っこを始める前に、触られて嫌がる場所がないか日頃から観察することが大切です。
心理的な理由
猫は本来「逃げる」「隠れる」ことで身を守る動物です。抱っこで自由が制限されると不安になりやすく、特に背中や脚が支えられない状態でぶら下がると恐怖を感じます。母猫が子猫をくわえて運ぶ以外で、人間に抱かれることを「自然に好む行為」として学ぶ猫はいません。だからこそ、慎重な慣らしが必要です。
正しい抱っこの方法
まず重要なのは「安定感」を与えることです。猫を抱き上げるときは片手を胸の下(前肢の後ろ)に入れ、もう片方の手でお尻や後ろ脚をしっかり支えて、猫の体がぶら下がらないようにするのが基本です。
抱き上げたら猫の体を自分の胴に密着させ、揺れや不安定な感覚を与えないようにします。短時間で様子を見ながら、猫がリラックスしていればそのまま落ち着かせます。これらは猫を安全に扱う際の基本として広く推奨されています。
猫の首根っこをつかむ行為について
一部で行われてきた首の後ろの皮をつかんで持ち上げる行為は、母猫が子猫を運ぶ仕草の模倣として誤解されがちですが、人間が成猫に同じ方法を用いるのは推奨されません。
これは恐怖やストレスを招くことがあり、猫に強い不安を与えます。より穏やかな支え方を選ぶことが大切です。
抱っこに慣らすトレーニング
抱っこが苦手な猫には短時間・低圧で慣らすのが有効です。まずは膝の上に乗る練習から始め、飼い主の匂いや声、おやつで安心感を結びつけます。短い抱っこの成功体験を積み重ねるうちに、徐々に時間を延ばしていきます。無理に続けると逆効果なので気を付けましょう。
まとめ:猫は抱っこが嫌い?正しい抱っこの方法は?
いかがでしたか?今回の内容としては、
・猫が抱っこを嫌がるのは性格や社会化、痛みなど複数の要因がある
・抱っこは「胸下」と「お尻(後ろ脚)」を両手で支え、体を自分に密着させるのが基本
・首を掴んで持ち上げる古い扱い方はストレスを生むため避ける
以上の点が重要なポイントでした。今回の記事を参考に、あまり無理させず自然な形で抱っこができるようになるといいですね。
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